日本酒に限らず、製造者は常に新しいモノを造りだそうと努力を重ねているかと思います。
今までにないような自由な発想で新しい風味を創造したい!
そのように日々過ごしている製造者の方々には「いつも美味しいお酒ありがとうございます。」と頭が下がる思いです。
今日は、そんな自由な発想からひねり出された1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「Quest4-Ohyama-T-00-Baby 生詰」について
「Quest4-Ohyama-T-00-Baby 生詰」については山形県加藤嘉八郎酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「Quest4-Ohyama-T-00-Baby 生詰」
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):60%
- アルコール度数:17.5度
- 特記1:生詰とは、貯蔵前に火入れを行い、出荷時には火入れを行わないお酒です。生の風味も残しているのでフレッシュで後味に軽い苦みはあるが、火入れをしているので火入れなしの生酒より落ち着いている風味になります。春に火入れして貯蔵し、秋に火入れなしで出荷する「ひやおろし」は生詰の一種です。
ラベルよりデータを参照
スペックより、ちょっとデータが少ないのですが、アルコール度数が強く結構大味なお酒のようです。
生詰で火入れをしているので、そこまで荒々しい感じではないとは思いますが。。
試験的に醸造したお酒のようで、まあ一筋縄ではいかないでしょう。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、強いイチゴとヨーグルトの甘酸っぱい香り。
吟醸酵母のフルーティな香りと生詰の青い香りと乳酸の香りが合わさり、
濃厚なイチゴヨーグルトの香りを出しているようです。
そのままお酒を口に運んでみると、濃厚なとろみがある口当たりで、
アルコールの苦み、イチゴの甘酸っぱさ、乳酸の酸味が出てきます。
なんかショートケーキを食べている感覚になってきました🍰
後味はイチゴとヨーグルトの酸味、吟醸酵母と生詰の苦みのおかげか
甘みの重たさをそこまで感じず、比較的スッキリとしていました。
ただインパクトが強いからか、
一杯飲んだ後、濃厚な風味が後を引いてすぐ次を飲みたくなりますが。。。
まとめ
今回は、
自由な探求を求めた先のお酒「Quest4-Ohyama-T-00-Baby 生詰」を飲んでみました。
スペックから風味の詳細は分からなく、大味なお酒を想像していましたが、
確かに大味なお酒でしたw
濃厚なショートケーキのお酒といった感じです!
その甘みと酸みが高アルコールで強化され、癖になってしまうほどのインパクトがあります!
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「Quest4-Ohyama-T-00-Baby 生詰」は強いイチゴとヨーグルトの香りが主となっていて、
華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプとなります。
フルーティな香りと乳酸の香りが合わさり、より強い香りを出しているため、強いに評価しました。
味は濃厚なとろみと強いアルコールが、イチゴとヨーグルト風味をさらに強化していますが、
後味は比較的スッキリとしているので、強めとしました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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