現在、日本各地に数えられないほどの数の居酒屋があります。
和風から中華、洋式、エスニックなど色々なスタイルのお店が乱立しています。
そんな居酒屋ですが、最初に始めたのはどこなのでしょうか。
それは「豊島屋」だと言われています。
最初は酒屋だった「豊島屋」が
お酒と一緒に味噌田楽などのおつまみを出し始めたのが起源のようです!
その後、その「豊島屋」は自ら酒造も手掛けるようになります。
今日は、そんな居酒屋のルーツでもある「豊島屋」の手掛ける1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「金婚 十右衛門 純米無濾過生原酒」について
「金婚 十右衛門 純米無濾過生原酒」については東京都豊島屋本店様の商品となります。
以下スペックです。
「金婚 十右衛門 純米無濾過生原酒」
- 原材料名:八反錦※1
- 種類:純米(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):55%
- アルコール度数:18度
- 特記1:無濾過生原酒とは、日本酒を絞った後の工程(濾過、火入れ、貯蔵、加水)を行わない日本酒です。絞ったままの日本酒の風味を味わえます。品質管理が難しく昔は流通できませんでしたが、技術発展により流通できるようになりました。
ラベルよりデータを参照
※1八反錦とは、広島県の酒造好適米です。米内の芯(心白)の発現率が高く、溶けやすいお米であるため、豊かな旨味かつスッキリしたお酒になりやすいです。
スペックには特に原酒だけあってアルコール度数が高いです。
無濾過生原酒でもあるので、造ったままのお酒の風味を味わえるのは、とても楽しみです。
また、こちらのお酒は明治天皇の銀婚式のお祝いに造られたおめでたいお酒で、
飲んだらそのおめでたさを少し分けてもらえればうれしいですw
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、お米の香りと青い香り!
純米無濾過生原酒のため、お米の風味、生酒の風味をしっかり感じます。
さらに、乳酸も強くヨーグルトの香りも感じます!
お米、生酒、ヨーグルトとなかなか複雑な香りとなっています。
そのままお酒を口に運んでみると、口当たりは柔らかめでスーっとスッキリ入り、
まず、甘みのあるヨーグルトの風味を感じます。
そして、アルコールは舌が痺れるほど強力です!
その甘みと酸味と苦みが後味までずっと残り続けて、またその刺激が欲しくなってきます!
まとめ
今回は、
居酒屋のルーツが醸すお祝い酒「金婚 十右衛門 純米無濾過生原酒」を飲んでみました。
純米無濾過生原酒らしく、お米の風味、生酒の風味、乳酸の風味それぞれしっかり感じ、
アルコール度数でそれらの風味がブーストしているようなお酒でした。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「金婚 十右衛門 純米無濾過生原酒」は、
お米の香り、生酒の青い香り。乳酸の香りが主であり、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。
それぞれの香りがしっかりあり複雑な香りとなっているため、強めに評価しました。
味は、乳酸が強くスッキリする一面もあるが、
高アルコール度数の影響でそれぞれの風味が強くなっているため、強めに評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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