日本酒造りには当然、気候風土は無視できない要素かと思います。
自分は酒造りにはかかわったことはないので想像になってしまいますが、
同じお米、酵母、麹等を使用しても、
その風土によって全く別の日本酒になってしまうのではないでしょうか?
今日は、恵まれた風土より造られている1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「松みどり 純米大吟醸」について
「松みどり 純米大吟醸」については神奈川県中沢酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「松みどり 純米大吟醸」
- 原材料名:山田錦※1
- 種類:純米大吟醸(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):50%
- アルコール度数:16度
- 酵母:協会9号酵母※2
ラベルよりデータを参照
※1 山田錦は酒造りによく使用される酒造好適米(使用量1位)。こってり濃厚な風味になりやすいっです。大粒で砕けにくいので低精米歩合(50%以下)に向き、高級酒に向いています。
※2 協会9号酵母はリンゴ系の香りを放つことが多いです。酵母一覧についてはWikipedia様のページを参照してください。
スペック的にちょっとアルコール度数が高めの純米大吟醸でしょうか。
相模湾と富士山からの風、名水100選に選ばれている丹沢水系の水、松田町の豊かな土壌の恵みを
受けた純米大吟醸、楽しみです。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、ちょうどよいフルーツの香り!
華やか過ぎず、弱すぎない、自然と受け入れやすいリンゴの香りです。
お米の香りはフルーツの香りに隠されているのか、ほのかです。
そのままお酒を口に運んでみると、しっかり手ごたえのある口当たり!
アルコールの鋭い苦みをまず感じます。
お米の風味、フルーツ、乳酸の酸味は思ったより弱めで、
後味に酵母由来の苦みが出てきて、苦みが長く長引いていきます。
まとめ
今回は、
風、水、土からの恵み!「松みどり 純米大吟醸」を飲んでみました。
フルーツの香りがちょうどよく、しっかりした口当たりの大吟醸酒でした!
全体的に苦みが強いので、人によっては苦手な人もいるかもしれません。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「松みどり 純米大吟醸」は、
華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプとなります。
華やか過ぎず弱すぎないちょうどよいフルーツの香りのため、普通に評価しました。
味は、お米の風味、酸味は弱いが、アルコール、酵母の苦みが強いため、普通に評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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