よく日本酒のコメントに「雪のように滑らか」等の表現を見たことはないでしょうか?
自分は実際に雪を食べたことはあまりないですし、好んで食べたいとは思わないので、
なるべくそういう抽象的表現は使いたくないと思っています!
ただ、中にはそんな雪の滑らかさの表現を使いたくなる日本酒があります!
今日は、そんな滑らかなお酒1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「月山 TSUKIYUKI」について
「月山 TSUKIYUKI」については島根県吉田酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「月山 TSUKIYUKI」
- 原材料名:五百万石※1
- 種類:純米(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):70%
- アルコール度数:16度
ラベルよりデータを参照
※1 五百万石は酒造りによく使用される酒造好適米(使用量2位)。繊細でスッキリ端麗な風味になりやすいです。米内の芯(心白)が大きいため、低精米歩合(50%以下)には向かないので、高級酒には不向きです。
スペックより、五百万石を使用しているので淡麗になっていそうですが、
精米歩合が高いのでお米の風味との兼ね合いがどうなるのかが楽しみです。
また、瓶にある「Silky Snow Time」の帯が気になりますね。
絹のようなふわふわな雪のイメージがコンセプトなのでしょうか。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、軽めなお米の香りを感じます!
そして、ふんわり軽くリンゴのようなフルーツの香りもあります!
そのままお酒を口に運んでみると、
まるで、新雪を口にほうばったような無垢で澄んだ感覚!
低温で熟成していたのでまろやかなお米の甘み、旨味も感じますが、
それ以上に、この新雪、粉雪のような細かく滑らかな感覚に驚かされました!
後味までこの感覚が残り、とても後を引くお酒です!
まとめ
今回は、
昔ながらの島の山廃なお酒「月山 TSUKIYUKI」を飲んでみました。
まさに瓶の帯の「Silky Snow TIme」の通り、
絹のように滑らかな雪のようなお酒でした!
精米歩合は高くお米の風味をしっかりとありますが、それ以上に衝撃的です!
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「月山 TSUKIYUKI」は
フルーツの香りもありますが主ではなく、コンセプト的にもお米の風味が優先なのかと思い、
かなり悩みましたが、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。
お米の香りもフルーツの香りも軽く、弱めに評価しました。
味は、低温で熟成されていてお米の風味もありますが、
絹のように細かく滑らかスッキリ飲めるため、弱めとしました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
コメント