3種の個性の飲み比べ!八鹿!

オリジナルタイプ

皆さんは晩酌のとき、日本酒はどのくらい飲みますでしょうか?

ほとんどの方は1本かと思います。(自分も普段は1本なことが多いです)

ただ、1本だけではこのお酒は他のお酒と比べてどう違うのか?

何が違うのかがハッキリと見えないことも多いと思います。

たまには、数種類の日本酒を飲み、比較してみるのも新たな発見なのがあり、

楽しく勉強になると思います。

今日は、同じ酒造の違った個性を持つ3本を紹介してみます!

サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!

是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「八鹿」について

「八鹿」については大分県八鹿酒造店様の商品となります。

以下スペックです。

「八鹿 本醸造辛口 冴えの、八鹿」※青

  • 原材料名:日本晴※1
  • 種類:本醸造(醸造アルコール有)
  • 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):70%
  • アルコール度数:15度
  • 酵母:熊本酵母(協会9号酵母)※2

「八鹿 特別純米 コクの、八鹿」

  • 種類:特別純米(お米100%)
  • 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):60%
  • アルコール度数:15度
  • 酵母:熊本酵母(協会9号酵母)※2

「八鹿 吟醸 香りの、八鹿」※赤

  • 種類:吟醸(醸造アルコール有)
  • 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):60%
  • アルコール度数:14度
  • 酵母:協会18号酵母※3

ラベルよりデータを参照

※1 日本晴とは、飯米の一種で酒造好適米ではありません。そのため、その他の酒造好適米よりタンパク質や脂質が多く米の風味が強めで、他の酒造好適米とブレンドすることでお酒に個性的な風味を付け足すことができます。

※2 熊本酵母とは、熊本県で伝統的に使われているきょうかい9号酵母のことです。9号酵母はリンゴ系の香りを放つことが多いです。酵母一覧についてはWikipedia様のページを参照してください。

※3 協会18号酵母とは、熊本酵母より強く華やかなリンゴ系の香りを放つ酵母です。高級酒や吟醸酒に向いていて、新酒鑑評会などのコンクールで受賞する多くのお酒に使われている酵母です。

今回は、

同じ酒造で造られた三種類の個性を持つお酒が手に入ったので、

それぞれを比較しながら楽しもうというコンセプトです!

本醸造、特別純米、吟醸の違いを認識しながら楽しみましょう。

実際に飲んでみましょう

さて、

まずは、「八鹿 本醸造辛口 冴えの、八鹿」から。

封を開けて匂いを嗅いでみると、しっかりとしたお米の香り!

醸造アルコール有ですが、精米歩合70%と高いので、

お米の風味がだいぶ残っているようです!軽めですが乳酸も感じます。

熊本酵母なのでフルーツの香りもあるかと思ってましたが、

フルーツはあまり感じないです。

そのままお酒を口に運んでみると、とても儚く、口内ですぐに溶けて消えてしまうほど

まさに淡麗という感じで、綺麗に冴えわたるお酒です。

後味に多少アルコール感が残るので、そこは人を選ぶかもしれません。

次に、「八鹿 特別純米 コクの、八鹿」

封を開けて匂いを嗅いでみると、癖の強いお米の香り!

いわゆる古くからの親父酒のような香りです。

乳酸の香りはお米の香りに押されてか、ほんのり程度。

そのままお酒を口に運んでみると、ふくよかで骨太なお米の風味を感じます。

お米の甘み、旨味、乳酸の酸味がじわじわと出てきて、口内を一杯にします。

まさに伝統的な純米酒といった感じです!

後味は酸味、旨味がずっと長く残りつ続けます。

最後に、「八鹿 吟醸 香りの、八鹿」

封を開けて匂いを嗅いでみると、華やかなフルーツの香り!

新鮮なリンゴの甘い香りが強めに香ってきます。

醸造アルコール有のためか、お米、乳酸の香りはほのかでフルーツの香りに隠れています。

そのままお酒を口に運んでみると、

本醸造と同じく儚く、口内で溶けて消えてしまいます!

この口当たりの儚さは、使われている醸造アルコールの効果なのかもしれませんね。

甘み、酸味、旨味、苦みは全体的に淡く、綺麗な淡麗なお酒といった感じです。

まとめ

今回は、

八鹿のそれぞれ個性の違う3本を飲んでみました。

「八鹿 本醸造辛口 冴えの、八鹿」は、

本醸造ながら精米歩合が高いため、お米の風味が強いのですが、

飲み口はとても綺麗で淡麗なお酒でした。

「八鹿 特別純米 コクの、八鹿」は、

昔ながらの純米酒の風味で、香りに癖がありますが、

ふくよかで骨太なお米の風味を楽しめるお酒でした。

「八鹿 吟醸 香りの、八鹿」は、

華やかなフルーツの香りが強く、まさに吟醸といった感じで、

飲み口は本醸造と同じく、綺麗で端麗なお酒でした。

最後に日本酒の風味分類を行います。

(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)

後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。

日本酒には以下のタイプがあります。

  • 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
  • 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
  • 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ

八鹿 本醸造辛口 冴えの、八鹿「八鹿 特別純米 コクの、八鹿」は、

お米の香りが主であり、

昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。

八鹿 吟醸 香りの、八鹿は、

華やかなフルーツの香りの香りが主であり、

華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプとなります。

各お酒の評価

八鹿 本醸造辛口 冴えの、八鹿は、

香りは、本醸造ながらお米の香りはしっかりとあるため、普通に評価しました。

味は、口内ですぐ溶けてしまうくらい淡麗であり、各風味は弱いため、

弱いに評価しました。

八鹿 特別純米 コクの、八鹿は、

香りは、昔ながらの日本酒といった感じでお米の香りが強く、癖があるほどなため、

強いに評価しました。

味も、昔ながらの日本酒といった感じで、ふくよかで骨太なお米の風味があるため、

強めに評価しました。

八鹿 吟醸 香りの、八鹿は、

香りは、新鮮なリンゴのような、華やかで甘い香りが強めにあるため、

強めに評価しました。

味は、本醸造と同じく、口内で溶けてしまうほど淡麗で、各風味は弱いため、

弱いに評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。

皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。

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