「雄町」と言えば、どんな日本酒を連想しますか?
お米の風味が強く、濃厚なお酒。
基本、そのように連想する方が多いと思います。
その「雄町」にフルーツの風味が足されたら?
今日は、「雄町」+フルーツな1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「庵 備前雄町 無濾過純米吟醸 原酒」について
「庵 備前雄町 無濾過純米吟醸 原酒」については岡山県熊屋酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「庵 備前雄町 無濾過純米吟醸 原酒」
- 原材料名:雄町※1 「備前雄町」とは、備前国の雄町のこと。
- 種類:純米吟醸(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):55%
- アルコール度数:17度
- 特記1:無濾過原酒とは、日本酒を絞った後の工程(濾過、加水)を行わない日本酒です。品質管理が難しく昔は流通できませんでしたが、技術発展により流通できるようになりました。
ラベルよりデータを参照
※1 雄町は日本最古の酒米で、とてもふくよかで濃厚な風味になりやすいです。端麗ブーム等で一時栽培量が減り、幻の酒米とも呼ばれることもありました。
雄町の純米ということで、濃厚なお米の風味を連想できますが、
吟醸となるとそれにフルーツの風味が足されてくるのでしょうか。
さらにアルコール度数は高いので、個性がブーストされていそうですね。
渋めのラベルからは想像できないような風味が飛び出してきそうですw
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、みずみずしく華やかなフルーツの香り!
基本リンゴ系の香りですが、
ちょっと青さも感じるので、メロンの香りにも近いです。
(生酒の記載はないですが、一度火入れとかでしょうか。)
お米、乳酸の香りもありますが、フルーツの香りに隠されている感じです。
(雄町の濃厚な風味が隠されるというのも、なかなかビックリです!)
そのままお酒を口に運んでみると、舌にビリビリとくるアルコールの刺激!
フルーツの甘み、酸味が高アルコールでブーストしているのか、
力強くパワフルに襲ってきます!
後味には、酵母由来の苦みも加わり、じわっと残っていきます。
まとめ
今回は、
フルーツな雄町!「庵 備前雄町 無濾過純米吟醸 原酒」を飲んでみました。
渋いラベルから想像つかないほど、パワフルなフルーティさをもつお酒でした。
高アルコール度数なので、アルコールの刺激も強く、人を選ぶかもしれません。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「庵 備前雄町 無濾過純米吟醸 原酒」は、
華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプとなります。
みずみずしく華やかなフルーツの香りが主で、強め(強いに近いかも)に評価しました。
味は高アルコールで刺激があり、
また、フルーツの風味もブーストしていて、強めに評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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