フルーティな日本酒と一口に言っても、色々なフルーツの香りがあります。
よく使われるのは、リンゴ、柑橘系、バナナ、それと生酒等の青い香り、竹などでしょうか。
そんな中、全く思いもよらなかったフルーツの香りがする日本酒もあります。
今日はそんなユニークなフルーツの香りがする日本酒1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「天吹 夏に恋する特別純米 生」について
「天吹 夏に恋する特別純米 生」については佐賀県天吹酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「天吹 夏に恋する特別純米 生」
- 種類:特別純米(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):60%
- アルコール度数:?
ラベルよりデータを参照
スペック的には一般的な特別純米です。
あまり日本酒のラベルとして見ることのない、スイカの絵が気になります。
銘から夏酒なので、夏のイメージでスイカなのでしょうか?
天吹酒造様のお酒は秋に恋する純米でも飲んでいますが、
花から採取した花酵母※1を使用しています。
そのため、今までなかったような斬新な日本酒を造っているイメージです!
※1 花酵母とは、自然界の花から造られた天然の酵母です。花の蜜や果実を思わせるフルーティな香り、爽やかさがあります。ナデシコやサクラなど多種の酵母があり、日に日に種類は増えています。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、バナナ風味の甘めなフルーツの香り!
それと生酒由来の青い香りが足されて、熟す前のバナナとなっています。
さらに、リンゴ風味も混じってきて、
なぜかスイカに似ている香りを感じてしまいます!
ほんのり甘く、スッキリしたような香りというか。。。
うまく説明できずすいません。。。
そこにふんわりお米の風味も感じ、とても複雑な香りです!
そのままお酒を口に運んでみると、柔らかい口当たり!
お米のふくよかな風味を感じますが、
夏酒ぽいクエン酸の酸味が爽やかでスーっとスッキリする印象です。
後味は花酵母由来、生酒由来の苦みが舌にじわーっと残っていきます。
まとめ
今回は、
スイカな日本酒!?「天吹 夏に恋する特別純米」を飲んでみました。
複雑なフルーツの風味が交じり合い、なぜかスイカぽくなっている不思議なお酒でした。
夏酒らしくクエン酸の酸味が爽やかでスッキリ飲めるお酒です。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「天吹 夏に恋する特別純米 生」は、
華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプとなります。
複雑なフルーツの香り、お米の香りもありますが、
香り自体はスッキリと軽いので、弱めに評価しました。
味も夏酒らしくクエン酸の酸味でスッキリ飲めるので、弱めに評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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