自分的に日本酒のタイプを2つに分けるとしたら、
日本酒が主となるか、従になるかで別れると思っています。
主の日本酒は、料理を従として自らを輝かせる。
従の日本酒は、料理を主として自らはサポートに回る。
そんなイメージです。
今日は従であり、人に寄り添うことをコンセプトとした日本酒1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「春鶯囀 なつざけ」について
「春鶯囀 なつざけ」については山梨県萬屋醸造店様の商品となります。
以下スペックです。
「春鶯囀 なつざけ」
- 種類:純米(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):63%
- アルコール度数:14%
- 特記1:生貯蔵とは、貯蔵前の火入れを行わず、出荷前の火入れ1回のみで出荷するお酒です。そのため、生酒ほどではないですが生酒の風味を楽しむことができます。ただ、火入れが1回のみのため、劣化しやすく要冷蔵となります。
ラベルよりデータを参照
スペック的に比較的精米歩合の低めな純米酒です。
生貯蔵のため、青い香りがありそうで、
銘になつざけともあるので、スッキリ飲めるお酒でしょうか。
萬屋醸造店様は230年の歴史があり、
主張しすぎない「幸せにそっと寄り添うお酒」をコンセプトとしてるそうです。
ちなみに銘の「春鶯囀」は「しゅんのうてん」と読みます。
自分は最初読めませんでした。。。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、ふくよかなお米と柔らかい乳酸の香り!
ただ、そこに生貯蔵の強めな青い香りが加わり、
お米、乳酸のふくよかさ、柔らかさ以上に、
夏場でも涼しくなるほどの爽やかさを感じます。
そのままお酒を口に運んでみると、
味も香りと同じく、ふくよかなお米の風味とやさしい乳酸があり、
それらが引いた後、生貯蔵由来の苦みがじわじわと出てきて、
口内をスッキリとさせてくれます。
なるほど、確かにコンセプトの通り、
主張しすぎないそっと寄り添うお酒です!
まとめ
今回は、
人に寄り添う爽やか純米!「春鶯囀 なつざけ」を飲んでみました。
お米、乳酸の風味はありますが、生貯蔵の爽やかさでスッキリと飲める、
コンセプト通り、主張しすぎない寄り添うお酒でした。
色々な肴に合いそうで、食中酒にピッタリだと思います。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「春鶯囀 なつざけ」は、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。
お米、乳酸の風味がありますが、生貯蔵の青い香りでスッキリとなるため、
弱めとしました。
味も香りと同じくお米、乳酸を生貯蔵由来の苦みがスッキリとさせるため、弱めとしました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
コメント