皆さんは貴醸酒を知っていますか?
日本酒の仕込みの時に、
水の代わりに日本酒を使い、仕込んだ日本酒です。
そのため、コストはかかりますが、
より甘く濃厚な日本酒が造れます。
今日は、そんな貴醸酒1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「八海山 貴醸酒」について
「八海山 貴醸酒」については新潟県八海醸造様の商品となります。
以下スペックです。
「八海山 貴醸酒」
- 種類:?
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):60%
- アルコール度数:17.5度
- 酵母:協会9号(901)酵母※1
- 特記1:貴醸酒とは、水の代わりに日本酒を使って仕込んだ日本酒です。発酵が抑えられるので、糖分が残り、濃厚甘口な粘性のあるお酒になります。
ラベルよりデータを参照
※1 協会9号酵母はリンゴ系の香りを放つことが多いです。酵母一覧についてはWikipedia様のページを参照してください。ちなみに9号酵母の中でも900号は発酵中に泡が発生し、901号は泡が発生しないです。
スペック的に種類は分からなかったですが、日本酒で日本酒を仕込んでいる貴醸酒です。
ただ、貴醸酒は発酵が抑えられるのですが、
こちらはアルコール度数が普通のお酒より強いので、
発酵はより進んでいるようで、より個性が強くなっているかもしれません。
八海醸造様は言わずと知れた八海山を製造している酒造です。
日本酒以外にも、焼酎、ビール、独自に研究している甘酒、
またはグループ企業で食品の製造も行っていたり、
色々な事業に携わっています。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、まるでみたらし団子!
ふくよかで丸みのあるお米と糖分の甘い香り、
そして、ほのかに熟成の香ばしさが漂います!
そのままお酒を口に運んでみると、粘性が高くまったりした口当たり!。
香りと同じく、お米、糖分の強い甘みが口に広がりますが、
乳酸もしっかりとしていて、スッキリとさせてくれるため、
割と爽やかに飲めてしまいます!
後味に熟成、吟醸酵母の苦みも加わり、
酸味が長く残り続けます。
まとめ
今回は、
日本酒で仕込む日本酒!「八海山 貴醸酒」を飲んでみました。
お米、糖分の甘みがアルコールのブーストもあってか強く、
みたらし団子のような風味のお酒でした。
ただ、乳酸も強いのでスッキリとさせてくれるため、爽やかに飲めます!
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「八海山 貴醸酒」は、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。
お米、糖分の甘い香りが濃厚で、強めに評価しました。
味も香りと同じく、
お米、糖分の風味が強いですが、
乳酸の酸味もしっかりしていて、爽やかに飲めるため、
強めに評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。

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