No.1の酒米と言えば?と問われた場合、山田錦の名前を挙げる人は多いと思います。
山田錦は使用量ランキング1位を何年も連続で獲っている、まさに酒米の王様です。
そんな酒米の王様の最高峰について、知っていますか?
今日は、そんな酒米の王様「山田錦」の最高峰で造られた1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「城陽 特A地区 山田錦 生原酒」について
「城陽 特A地区 山田錦 生原酒」については京都府城陽酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「城陽 特A地区 山田錦 生原酒」
- 原材料名:山田錦※1
- 種類:?(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):?%
- アルコール度数:15度
- 特記1:原酒とは、お酒を絞った後に調整のための加水を行っていないお酒です。アルコール度数が強めになりがちです。
ラベルよりデータを参照
※1 山田錦は酒造りによく使用される酒造好適米(使用量1位)。こってり濃厚な風味になりやすいっです。大粒で砕けにくいので低精米歩合(50%以下)に向き、高級酒に向いています。
名前に入っている「特A地区」とは、
山田錦の発祥地兵庫県の中でも、特に高品質の山田錦が取れる地区(三木市、加東市)のことです。
土壌や昼夜の寒暖差などがもっとも山田錦に適しているため、
ワインでいうグランクリュ(特級畑)のようなものです。
そんな最高峰の山田錦、とても楽しみです!
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、華やかなフルーツの香り!
ただ、華やかながら強すぎず、柔らかくリンゴの香りが香ってくるイメージです。
そして、生酒なので青い香りもしっかりと感じます。
そのままお酒を口に運んでみると、
軽く発泡があり、少し舌を刺激されますが、軽く柔らかい口当たり!
お米の風味、フルーツの酸味はしっかりとしていますが、
どちらも主張は強すぎず、上品で綺麗なサイダーといったイメージです。
後味もスーっと綺麗に消えていき、ちょっとエレガントな雰囲気!
まとめ
今回は、
最高峰の山田錦!「城陽 特A地区 山田錦 生原酒」を飲んでみました。
香りも味もしっかりしているが、どちらも主張は強すぎず、上品で綺麗なお酒でした。
特A地区の山田錦の風味をこれでもかと味わいたい人には、ちょっと物足りないなのかもしれません。
ちなみにこのお酒は種類(特定名称)の記載はないのですが、
おそらく純米大吟醸(しかもだいぶ低精米歩合)かと思います。(間違っていたらごめんなさい。)
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「城陽 特A地区 山田錦 生原酒」は、
華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプとなります。
華やかながら強すぎず、よい塩梅なフルーツの香りと生酒の青い香りがあり、強めに評価しました。
味もしっかり感じるが、こちらも強すぎず、上品で綺麗という印象があり、
弱めに評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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