皆さんは前田利家を知っていますか?
加賀百万石を築いた人なので、かなり知名度は高いと思います。
その前田利家はもともと尾張の人で、
前田氏の後を継いで加賀にやってきたようです。
そのとき、一緒に尾張から連れてきたのが今回の酒造の初代となります。
今日は前田利家のために造られた酒造の日本酒1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「加賀鶴 純米生酒」について
「加賀鶴 純米生酒」については石川県やちや酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「加賀鶴 純米生酒」
- 原材料名:五百万石※1
- 種類:純米(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):60%
- アルコール度数:13.9%
ラベルよりデータを参照
スペック的にアルコール度数の低めな純米生酒です。
アルコール度数が低いため、飲みやすい純米酒なのかもしれません。
生酒の青い香りでスッキリタイプかも。
やちや酒造様は、初代が前田利家専用の酒造りをするため、
加賀に移住したのがはじまりのようで、江戸初期から続く老舗の酒造です。
その味を400年現在まで伝えています。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、もわっとする麹とふくよかなお餅の香り!
さらに分厚い乳酸の香りもあり、なかなかボリュームがありますが、
生酒由来の青い香りが爽やかさを付け足してくれて、
激しすぎないちょうどよいバランスとなっています!
そのままお酒を口に運んでみると、
香りと同様に、ふくよかなお米の風味、分厚い乳酸の酸味、
そして、生酒由来の苦みがちょうどよい強さとなっていて、
各要素が仲良く長く、口内に残り続けます。
まとめ
今回は、
前田利家の愛したお酒!「加賀鶴 純米生酒」を飲んでみました。
お米の風味、乳酸、生酒由来の青さが、
激しくすぎないちょうどよいバランスを保っているお酒でした。
後味の余韻も仲良くずっと残り続けて、また次の杯が欲しくなるお酒です。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「加賀鶴 純米生酒」は、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。
お米、乳酸、生酒の各要素が強めですが、激しすぎないバランスを保っていて、
強めとしました。
味も香りと同様に強めのバランスを保ち
長く残りつつけるため、強めとしました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。

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