色々な日本酒を飲んでいくと、
フルーティ、オリジナル、エイジングのそれぞれのタイプについて、
一口目でどのタイプに属するかピンと来るようになってきます。
第一印象、直観は割と正解を導いてくれる印象です。
しかし、中にはタイプが混ざり合ってどっち?と判別ができない場合もあります。
今日はそんな2つのタイプが混じり合って、判別しづらい日本酒1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「開華 純米」について
「開華 純米」については栃木県第一酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「開華 純米」
- 種類:純米(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):65%
- アルコール度数:14度
ラベルよりデータを参照
スペック的に一般的な純米酒です。
少しアルコール度数が低めなくらいでしょうか。
精米歩合も低めでお米を磨いているようなので、
スッキリした綺麗なお酒のようです。
第一酒造様は、
江戸時代初期から創業の歴史ある酒造で、
自社水田で田植えから収穫までも行っているようです。
また、全国の酒造で唯一の政府認定米麦集荷業者で、
近隣農家のお米の集荷、等級検査※1も実施してます。
※1 等級検査とは、農産物検査法に基づいてお米を1~3等級、等外に分類し、品質の評価、等級を明確にすることによる取引の公平性を確保しています。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、ほのかに熟す前のリンゴの香り!
華やかなフルーツではなく、
これから一人前になる若いリンゴの感じでしょうか。
なので、まだ儚げなイメージを持ってしまいます。
また、ふんわりとしたお米の香り、厚めの乳酸の香りも感じます。
そのままお酒を口に運んでみると、スーっと自然に入っていきます。
お米の風味、乳酸の酸味はしっかりありますが、
加水が多いため、スッキリ飲めます。
フルーツの酸味は香り同様儚げです。
後味に、吟醸酵母由来の苦みがツンと来て、
アクセントとなっています。
まとめ
今回は、
オリジナル×フルーティ!「開華 純米」を飲んでみました。
フルーツ、お米の風味ともにあるが重くなく、スッキリ飲めるお酒でした。
純米酒とフルーティな吟醸酒のよいところを少しづつ
という感じのお酒です。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「開華 純米」は、
華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプの両方です。
そのため、香り、味の判別は?としました。
(それぞれのタイプにより、香り、味の基準が異なるので決められません)

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。

コメント