300年続く守破離!寒北斗!

フルーティタイプ

皆さんは「守破離」という言葉を知っていますか?

「守破離」とは、修行の段階を3つに分けた言葉となります。

「守」は、師匠の教えてを守り、基本を学ぶ段階。

「破」は、基本を理解した上で、基本を破り自分のスタイルを確立する段階。

「離」は、師匠を離れ、自分の道を切り開く段階。

そして、「離」にたどり着いた人が今度は自分が師匠として、後進を育てていくという流れになります!

今日は、その「守破離」の道を300年続けているお酒1本を紹介してみます!

サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!

是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「寒北斗 本醸造」について

「寒北斗 本醸造」については福岡県寒北斗酒造様の商品となります。

以下スペックです。

「寒北斗 本醸造」

  • 種類:本醸造※1(アルコール添加あり)
  • 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):55%
  • アルコール度数:15度

ラベルよりデータを参照

※1 本醸造とは、精米歩合が70%以下で醸造アルコールを添加しているお酒です。アルコール添加は原料米の10%以下となっています。基本的にスッキリした辛口のお酒になりやすく、熱燗以上(50度~)で温めるとさらにキレが増します。後味もサッパリ消えていきます。

前回に続いてまた本醸造酒となりました。

ただ、今回の寒北斗は精米歩合が55%と吟醸並にお米を磨いています。

そのため、吟醸感がちょっと出ているかもしれませんね!

また、寒北斗酒造様は300年前(享保年間)から続く老舗の酒造です。

暴れん坊将軍の時代から「守破離」の精神で繋げている伝統のお酒、楽しみです!

実際に飲んでみましょう

さて、

封を開けて匂いを嗅いでみると、フルーツの甘い香り!

みずみずしいブドウのような香りで、吟醸酵母を使用しているように感じます。

吟醸並に精米されているためか、お米の香りはフルーツの香りに隠れてしまっているようです。

そのままお酒を口に運んでみると、強い甘みを感じます!

お米の甘みに加えて、フルーツの甘みもあるためでしょうか。

その甘みは残ったまま酸味(乳酸、フルーツ)も出てくるので、

甘ったるくなりすぎずスッキリ飲めていきます!

そして、舌触りは滑らかで雑味をほとんど感じません!

本醸造ながら吟醸並の精米がされている効果でしょうか。

後味は吟醸酵母由来の苦みが強めに出てきて、口内をリセットしてくれます。

まとめ

今回は、

300年続く守破離のお酒寒北斗 本醸造を飲んでみました。

本醸造ながら吟醸並の精米歩合のため、滑らかでフルーティな香りもあるお酒でした!

お米の風味は少なめで、昔ながらの日本酒が苦手な人でも美味しく飲めるのはないでしょうか。

最後に日本酒の風味分類を行います。

(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)

後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。

日本酒には以下のタイプがあります。

  • 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
  • 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
  • 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ

今回の寒北斗 本醸造は本醸造ながらお米の香りは隠れがちで、フルーツの香りが主であり、

華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプとなります。

フルーツの甘い香りも軽く、弱めに評価しました。

味も香りと同様に、フルーツとお米の甘みがあり、強いですが、

舌触りは滑らかでスッキリしていて、甘みはくどくならないため、普通に評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。

皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。

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