お酒の神様を祀る神社と言えば、どこの神社が思いつくでしょうか?
奈良の大神神社、京都の松尾大社、梅宮神社、島根の佐香神社など
色々な神社で祀られています。
その中でも、日本最古の神社と言われる奈良の大神神社が
お酒の神様を祀る神社として一番有名だそうです。(Google調べ)
大神神社のある三輪は、日本最古の酒母「菩提酛」の発祥地でもあります。
今日は、そんな日本最古の神社のある地にて、日本最古の酒母で醸した1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「三諸杉 菩提酛 純米」について
「三諸杉 菩提酛 純米」については奈良県今西酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「三諸杉 菩提酛 純米」
- 種類:純米(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):70%
- アルコール度数:16度
- 特記1:菩提酛とは、日本酒の酒母(酵母)の一種で、室町時代に奈良県の正暦寺発祥の日本最古の酒母と言われています。現代の酒造りは蒸したお米(蒸米)が使用されるが、菩提酛では生米を使用するなど違いはあるが、自然界の乳酸菌を使用しての減菌、酵母の増殖など現代の酒造りの原型となっています。自然界の乳酸菌を使用することから独特な酸味、濃厚で複雑な旨味が特徴です。
ラベルよりデータを参照
以前、春鹿の紹介ページでちらっと出てきました南都の正暦寺発祥のお酒です。
菩提酛という、日本最古の酒母を使用した伝統的な酒造りを今にも伝えているお酒です。
古来の伝統の製法の風味を楽しみたいと思います。
ちなみに、今西酒造様は古事記や日本書紀にも出てくる
日本最古の神社の一つ「大神神社」のある三輪に残る最後の酒造です。
「大神神社」はお酒の神様がいらっしゃると言われているので、
日本酒好きにとってはまさに聖地です!
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、癖の強いお米の香り!
これが、菩提酛の効果なのでしょうか。
まさに親父酒と言わんばかりの強烈な香りは、ちょっと人を選ぶかもしれません。
そのままお酒を口に運んでみると、
やはり香りと同じく、お米と乳酸の風味が口内に広がります!
柔らかく優しいお米の甘み、濃く分厚い酸味、ジューシーさがあふれる旨味。
しっかりボリュームのある肉料理を食べたかのような満足感が出ています。
後味は、そのままの風味がじわじわと口内に残っていきます。
まとめ
今回は、
日本最古の酒母の酒「三諸杉 菩提酛 純米」を飲んでみました。
癖の強いお米の香り、しっかりジューシーなお米の風味、分厚い乳酸など
まさに日本酒のオリジナルな風味を再確認できるお酒でした。
日本酒飲みなれている人でないと、飲むのは抵抗があるかと思います。。。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「三諸杉 菩提酛 純米」は、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。
人を選ぶくらいの癖があるお米の香りがあり、強いに評価しました。
味は、お米と乳酸の風味がしっかり出ていて、まさにオリジナルの日本酒という感じでした。
ただ、香りのように癖が強いわけではないので、強めに評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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