新潟のお酒というとどんなイメージがあるでしょうか?
淡麗辛口で口当たりがよく、飲みやすいお酒。
実際、新潟のお酒はこのようなお酒が多いと思います。
しかし、こんな新潟のお酒の特徴に倣うことなく、独自色を貫く多々あります。
今日は、そんな「新潟の酒」でなく伝統の風味を貫いている1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「お福正宗 純米吟醸酒 槽垂原酒」について
「お福正宗 純米吟醸酒 槽垂原酒」については新潟県お福酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「お福正宗 純米吟醸酒 槽垂原酒」
- 種類:純米吟醸(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):?%
- アルコール度数:19度
- 特記1:原酒とは、お酒を絞った後に調整のための加水を行っていないお酒です。アルコール度数が強めになりがちです。
- 特記2:槽垂とは、お酒を絞る際に圧力をかける前に、自然に流れ出てくる部分のお酒です。濃厚で力強い風味で、加水なしで原酒で出荷されることが多いです。
ラベルよりデータを参照
槽垂、原酒なので、相当濃く、強いお酒を期待できますね。
さらにアルコール度数19度とかなり高いので、各要素はさらに強化されていそうです。
お福酒造様は「米をたっぷり使用し、あえて旨みののる味わいを貫く」をコンセプトとし、
コスト度外視の製法でお酒造りをしているようです。
そんな製法で造るお米の旨味たっぷりのお酒、楽しみです!
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、ねっとりした乳酸、お米の香り!
高アルコール度数、お米をたっぷり使用しているためか、すでに香りからその濃厚さが出ています。
ほのかにリンゴの香りも感じます。
そのままお酒を口に運んでみると、ねっとりした口当たり。
アルコールの強い苦みがきて、
そのアルコールによりブーストした濃厚なお米の甘み、旨味、
乳酸の酸味が続いてきます。
ただ、濃いだけではなく、吟醸のスッキリさも併せ持っているので、
濃さが中和され、絶妙なバランスになっています!
まとめ
今回は、
お米の旨味ののる味を貫く!「お福正宗 純米吟醸酒 槽垂原酒」を飲んでみました。
スペック通り、香り、味ともにねっとりとしたお米、乳酸の風味が濃厚ですが、
吟醸のスッキリさで中和され、絶妙なバランスになっているお酒でした。
ただ、アルコール度数が強いので、呑み過ぎ注意ですね。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「お福正宗 純米吟醸酒 槽垂原酒」は、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。
ねっとりした濃い乳酸、お米の香りが主であり、強めに評価しました。
味も香りと同じく、ねっとりしたお米、乳酸の風味が強く、アルコールの苦みも強いですが、
吟醸のスッキリさで中和されるので、強めに評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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