皆さんはスパークリング日本酒は飲みますか?
自分はあまり飲まないのですが、
色々な酒造で個性的なスパークリング日本酒が製造されています。
そんな中でも日本酒度-100の極甘なスパーリングも存在します。
今日はその極甘スパーリング日本酒1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「Spark Riz Vin」について
「Spark Riz Vin」については長野県千曲錦酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「Spark Riz Vin」
- 原材料名:美山錦※1
- 種類:?
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):55%
- アルコール度数:4.5~5.5%
- 酵母:協会9号酵母※2
ラベルよりデータを参照
※1 美山錦とは、長野県、東北地方の酒造好適米です。生産量は山田錦、五百万石に次ぐ第3位です。粒は大きく、スッキリ淡麗の味わいのお酒になりがちです。後味に少し苦みが出ることがあります。
※2 協会9号酵母はリンゴ系の香りを放つことが多いです。酵母一覧についてはWikipedia様のページを参照してください。
スペック的に低アルコールのスパークリング日本酒です。
特筆すべきは、日本酒度(甘辛の指標。平均は-5~+5程度。+なら辛口傾向、-なら甘口傾向)が
-80~-100と飛びぬけて甘口で極甘と言ってよいでしょう。
これだけ極甘なお酒はあまり飲まないので楽しみです。
ちなみに銘の「Spark」は炭酸のはじける様子、
「Riz」がお米、「Vin」がワインで、
「Spark Riz Vin」は炭酸はじけるライスワインです。
千曲錦酒造様はスパークリング以外の日本酒もあり、
日本酒以外にも、焼酎、リキュール、化粧品など、
たくさんの商品を製造しています。
使用している佐久の名水は、俳人の種田山頭火(きき水の名人でもある)が愛でた
という逸話が残っているほどのお水です。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、すりおろされた完熟のリンゴの香り!
リンゴそのままでなく、細かくされて粉ぽさがわずかにある感じでしょうか。
そのままお酒を口に運んでみると、細かい泡立ちが舌を刺激します!
瓶内発酵から生まれた炭酸なので、お酒にほどよく溶けているのか
激しい刺激はなく軽く発泡を感じます。
味は、糖分、フルーツ、お米の甘みが重なり、濃厚な甘さですが、
フルーツの酸味、炭酸の酸味も強く、
甘酸っぱく、わりと爽やかに飲めます。
後味に酵母由来の苦みがきて、じわーっと残っていきます。
まとめ
今回は、
極甘?スパークリング!「Spark Riz Vin」を飲んでみました。
飛びぬけた日本酒度の通り、極甘なスパークリング日本酒でしたが、
炭酸、フルーツの酸味も強く、割とスッキリ呑めるお酒でした。
スパークリングワインと同じく、食前酒にもってこいかと思います。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「Spark Riz Vin」は、
華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプとなります。
完熟したリンゴのようなフルーツの香りがあり、強めとしました。
味は糖分、お米、フルーツの甘みが重なり極甘ですが、
炭酸、フルーツの酸度が強く割とスッキリできるため、強めとしました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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