神社によくお酒が献上されているのを見たことがある人は多いと思います。
豊作や無病息災、厄払い、神様をなだめる等のためと言われています。
さて、皆様は日本一の神格を有する神社「伊勢神宮」に献上されている日本酒を知っていますか?
今日は、そんな日本一の神社に献上されている1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「白鷹 特別純米」について
「白鷹 特別純米」については兵庫県白鷹株式会社様の商品となります。
以下スペックです。
「白鷹 特別純米」(生酛 生一本)
- 原材料名:山田錦※1
- 種類:特別純米※2(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):70%
- アルコール度数:16度
- 特記1:生酛とは、蔵にいる乳酸菌や天然の微生物を使用する昔ながらの製法です。山廃との違いは、お米が溶けやすくなるように酒母(お酒の酵母培養用の液体)を混ぜる作業を行います。(山廃の場合は行わない)山廃造りより乳酸の酸味が強く、濃厚な味わいになりやすいです。
- 特記2:生一本とは、単一の製造所で造られた純米酒で、混じり気のない生粋のお酒です。
ラベルよりデータを参照
※1 山田錦は酒造りによく使用される酒造好適米(使用量1位)。こってり濃厚な風味になりやすいっです。大粒で砕けにくいので低精米歩合(50%以下)に向き、高級酒に向いています。
※2 特別純米とは、精米歩合が60%以下、または特別な製法(当社比)で造られた純米酒です。
スペックより、精米歩合が高めで生酛造りのため、お米の風味が強く濃厚なお酒のようです。
さらに原材料が山田錦、アルコール度数高めなので、風味と濃厚さにブーストがかかりそうです。
(山田錦を使用しているから酒母を混ぜないとお米が溶けにくいため、山廃にはできないのかなぁっと思ったり)
そして、いわゆる「灘の生一本」です。
灘の酒といえば、男酒(硬水を使った日本酒で、力強さがあり辛口になることが多いお酒)なので、
その力強さに期待します!
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、炊いたようなしっかりしたお米の香り!
これは何かおかずが欲しくなります。
そのままお酒を口に運んでみると、
口当たりはしっかりした歯ごたえ!お米の粒感もハッキリしていて白米を食べている感覚です!
そして生酛由来の乳酸の酸味とアルコール由来の苦みが、
口内をスッキリさせてくれて、何か気持ちよさを感じます!
これらの風味が後味までしっかり残っていきます。
まさにスペック通りの力強く濃い男酒って感じでした!
ちなみに白鷹は全国唯一の伊勢神宮へ献上されているお酒です!
御神酒の中の御神酒です!!ありがたや<(_ _)>
まとめ
今回は、
神様への男酒「白鷹 特別純米」を飲んでみました。
スペック通り、お米の力強さが際立つ真男酒なお酒でした。
しかも、力強いだけでなくスッキリ感も持ち合わせるなど、器用な部分もあり飲みやすかったです。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「白鷹 特別純米」はしっかりしたお米の香りが主となっていて、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。
炊いたお米のような力強さをもっていますが、刺激的な香りではないので強めに評価しました。
(麹のような刺激的な香りのお酒もあります。)
味もお米の力強さが主となりますが、
酸味と苦みがスッキリした風味を出しているため、普通としました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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