皆さんは、低アルコールの日本酒と言われるとどのような印象を持っていますか?
華やかなフルーツの香りのする甘酸っぱい吟醸酒。こんな感じでしょうか。
食前酒や女性向けのお酒のイメージが強いと思います。
しかし、そんなイメージとかけ離れた、「純米原酒」の低アルコールの日本酒も存在します。
今日は、そんな「純米原酒」の低アルコール酒1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「純米原酒 AZAKURA」について
「純米原酒 AZAKURA」については秋田県阿櫻酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「純米原酒 AZAKURA」
- 種類:純米(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):60%
- アルコール度数:8度
- 酵母:協会9号酵母※1
- 特記1:原酒とは、お酒を絞った後に調整のための加水を行っていないお酒です。アルコール度数が強めになりがちです。
ラベルよりデータを参照
※1 協会9号酵母はリンゴ系の香りを放つことが多いです。酵母一覧についてはWikipedia様のページを参照してください。
特記1にも記載していますが、原酒は基本アルコール度数が高くなるのですが、
このお酒のアルコール度数は8度!
単純に加水量を増やしてアルコールを中和しているのではなく、
発酵を途中で止めて、低アルコールとしているようですね。
(発酵が進めば、酵母がよりアルコールを生成するのでアルコール度数は高くなります。その分、発酵に使用されなかった糖分が多く残り、甘口になります。)
低アル原酒の風味、楽しみです!
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、ふくよかなお米の香り!
綺麗な琥珀色の外観に似合わず、炊いたお米の香りを感じます。
また、吟醸酵母を使用しているため、リンゴの香りもほのかに感じます。
そのままお酒を口に運んでみると、柔らかく優しい口当たり。
お米の甘み、糖分の甘さが強めですが、
低アルコール、そしてフルーツ、乳酸の酸味が強いため、
嫌な甘ったるさはなく爽やかに飲めます!
後味も微かに残る程度で、後味もスッキリです。
日本酒が苦手な方でも飲みやすいお酒なのかなと思います。
まとめ
今回は、
低アルなのに原酒!「純米原酒 AZAKURA」を飲んでみました。
ふくよかなお米の香りの原酒ですが、低アルコール、酸味が強いため、
甘みが残らず爽やかに飲めるお酒でした。
日本酒苦手な方に是非飲んでほしいお酒です。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「純米原酒 AZAKURA」は、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。
酵母由来のフルーツの香りもありますが、ふくよかなお米の香りが主であり、強めに評価しました。
味は、お米、糖の甘みが強めですが、酸味もしっかりあるため、
甘ったるさをスッキリさせてくれ、飲みやすいので、普通(弱めより)に評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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