皆様はブレンドというとどんな商品が頭に浮かびますか?
コーヒーのブレンド、ブレンド米などたくさんあると思います。
実はに日本酒にもブレンドは存在します。
お米のブレンド、酵母のブレンドなどがあり、それぞれの特性が強調、調和されています。
今日は、そんなお米がブレンドされている1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「七田 純米 AOY75 アッサンブラージュ」について
「七田 純米 AOY75 アッサンブラージュ」については滋賀県天山酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「七田 純米 AOY75 アッサンブラージュ」
- 原材料名:愛山※1 雄町※2 山田穂※3
- 種類:純米(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):75%
- アルコール度数:17度
- 特記1:AOYとは、A(愛山)O(雄町)Y(山田穂)の略称です。
- 特記2:アッサンブラージュとは、フランス語で「ブレンド」の意味です。ここでは、異なる3種類(愛山、雄町、山田穂)をブレンドしているため、アッサンブラージュと名付けたと思います。
ラベルよりデータを参照
※1 愛山は兵庫県の酒造好適米です。大粒で心白(お米の中心にあるデンプンの塊で、酒造りに適している部分)が大きく、酒造りに適しています。愛山のお酒は独特の甘い香りと濃厚さを持つことが多いです。
※2 雄町は日本最古の酒米で、とてもふくよかで濃厚な風味になりやすいです。端麗ブーム等で一時栽培量が減り、幻の酒米とも呼ばれることもありました。
※3 山田穂は兵庫県の酒造好適米です。山田錦の母に当たり、強い酸味と濃い旨味が特徴です。生産量が少ないため、希少な酒米です。
スペックより、愛山、雄町、山田穂と濃い風味を持つお米3種のブレンドで、
さらなる濃厚さを期待できます。(精米歩合も高いので、お米感はしっかりありそうです)
アルコール度数も高いので、さらに風味にブーストがかかることも請け合いです!
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると控えめなお米の香りと青い香り。
もっと濃厚なお米の香りがあると思いましたが、意外でした!
そして、ラベルに記載はないですが生酒の風味がありました。
一回火入れ(通常、火入れは貯蔵前と出荷前の2回行われますが、どちらかの火入れを行ってないと少し生酒の風味が残ります)なのでしょうか。
そのままお酒を口に運んでみると、
口当たりはとても軽く、しっかりしたお米の甘みを感じます!
濃厚なお米かつ高い精米歩合なので、お米の粒感もとてもハッキリしていて、かなり骨太です!
アルコール度数が高いこともこの骨太に関与していそうです!
そして、アルコール度数が高いことによりじわじわと舌に痺れを感じ、
そのまま生酒の苦みと合わさり、刺すような苦みに変わっていきます!
後味も純米で精米歩合も高いため、長く残り続けていきます!
まとめ
今回は、
濃厚なお米の骨太ブレンドなお酒「七田 純米 AOY75 アッサンブラージュ」を飲んでみました。
スペックの通り、濃厚な風味で高い精米歩合のお米のブレンドによる
さらなる濃厚さ、骨太感を楽しめました!
そして、アルコール度数が高いことによる刺激的な苦みがさらにインパクトを与えています!
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「七田 純米 AOY75 アッサンブラージュ」は
控えめなお米の香りと青い香りが主となっていて、
昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプとなります。
香りはお米と青い香りの2要素がありますが、控えめなため、弱めに評価しました。
味はスペックの通り、お米の濃厚で骨太な風味、アルコールの刺激的な苦みがあり、
強いとしました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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