新しいことへの再挑戦はどの分野でも大事で、難しいことかと思います。
長年やってきた方法を愚直に続けるのもスゴイことですが、
時には自らを再構築していかないと、時代についていけず、
廃れてしまうかもしれません。(自分も気を付けないと・・・)
今日は、蔵らしさの新たなチャレンジを続けている酒造の日本酒1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「ヤメコトハジメ #2」について
「ヤメコトハジメ #2」については福岡県高橋商店様の商品となります。
以下スペックです。
「ヤメコトハジメ #2」
- 原材料名:吟のさと※1
- 種類:純米(お米100%)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):82%
- アルコール度数:16度
- 酵母:協会9号酵母※2
ラベルよりデータを参照
※1 吟のさととは、福岡県の酒造好適米です。大粒で山田錦に近く吟醸酒などの高級酒に向いています。
※2 協会9号酵母はリンゴ系の香りを放つことが多いです。酵母一覧についてはWikipedia様のページを参照してください。
スペック的にあまり精米していない純米酒です。
精米歩合が高いため、お米の風味は強く感じられそうです。
また、協会9号酵母を使用しているので、
フルーティでもありそうなので、お米とフルーツの割合がどうなっているか気になります。
高橋商店様は、「繁枡 純米吟醸」でも飲んでいますが、
どちらも吟のさとを使用していますね。
2本の違いを感じるのも楽しみです!
銘の「ヤメコトハジメ」とは、
蔵のらしさを改めて発見し、再構築していくためのシリーズのようで、
「八女(ヤメ)」の地で挑み「ハジメ」るという意味と、
当たり前を一度「ヤメ」てまっさらに「ハジメ」るという、
2つの意味が込められているそうです。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、ギュっと詰まったマスカットの香り!
お米の膨らみのある香りも感じます。
どちらの香りも強すぎず、ふんわり軽めです!
そのままお酒を口に運んでみると、香りと同じくふんわりした口当たり!
お米のふんわりしながらもしっかりした風味、
フルーツの甘酸っぱさもどこか柔らかめで、
全体的に上品でスッキリキレもあり、いくらでも飲めてしまいます!
後味に酵母とアルコール由来の苦みがキンっ!てきますが、
それもよいアクセントになっています。
まとめ
今回は、
蔵らしさの再構築への挑戦!「ヤメコトハジメ #2」を飲んでみました。
フルーツ、お米ともにふんわり軽い印象で、辛口でスッキリいくらでも飲めるお酒でした。
同じく吟のさとを使用してる「繁枡 純米吟醸」は、
綺麗なお水のように澄み渡るお酒ですが、
「ヤメコトハジメ #2」はスッキリさはそのままに、
お米の風味がしっかり追加されたイメージです。
ちなみに「ヤメコトハジメ」シリーズは現在(2025年)で、
#5まで出ているようです。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「ヤメコトハジメ #2」は、
華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプとなります。
ふんわり強すぎないが詰まったマスカット、お米の香りがあり、
普通としました。
味も同様にお米、フルーツの風味はしっかりあるが、
ふんわり軽めで、
スッキリぐいぐい飲めるため、
普通としました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。


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