皆さんは日本酒をどのように飲むことが多いでしょうか?
やはり、そのまま割らずにストレートで飲むのが大多数かと思います。
割ることにより、お米や乳酸の風味等が弱くなり、ちょっと勿体ないイメージになるかと思います。
ただ、中には酒造自らが割ることをお勧めしている日本酒もあります。
今日は、割ること推奨の1本を紹介してみます!
サラリーマン唎酒師の酔いどれ紳士が実際に飲んでレポートしてみました!
是非、今宵のお酒のヒントとなれば幸いです!

「越乃寒梅 Lagoon」について
「越乃寒梅 Lagoon」については新潟県石本酒造様の商品となります。
以下スペックです。
「越乃寒梅 Lagoon」
- 原材料名:五百万石※1
- 種類:?(アルコール添加あり)
- 精米歩合(玄米の重量に対する白米の重量の割合):58%
- アルコール度数:19度
ラベルよりデータを参照
※1 五百万石は酒造りによく使用される酒造好適米(使用量2位)。繊細でスッキリ端麗な風味になりやすいです。米内の芯(心白)が大きいため、低精米歩合(50%以下)には向かないので、高級酒には不向きです。
アルコール添加ありのため、純米酒ではないですが、記載なく種類は分からないです。
(吟醸か特別本醸造か普通酒?)
新潟県は軟水で、五百万石をわりと精米しているので、スッキリ淡麗なイメージですが、
アルコール度数が19度ととても高いのが気になります。
高アルコールにより風味がブーストし、大味になっているかもしれません。
実際に飲んでみましょう
さて、
封を開けて匂いを嗅いでみると、強いアルコールとフルーツの香り!
バナナな香りがほんのりしています。
そして、セメダイン臭(吟醸酵母が発する香りの1種)も感じます。
アルコールの臭いが苦手な人はちょっと抵抗があるかもしれません。
そのままお酒を口に運んでみると、
新潟の軟水のため、柔らかくスーっと入る口当たり!
ただ、アルコールが強く舌は結構痺れます。
味は、アルコールの苦みが強く、
さらにアルコールでブーストしたお米の風味も濃厚に感じますが、
だんだんとスッキリ爽やかな飲み口に変わっていきます!
後味には、酵母由来の苦みがほんのり出てきて、綺麗にスっと切れていきます。
石本酒造様のHPでは、お薦めの飲み方としてロック、炭酸割りとしていますが、
なるほど!高アルコールの凝縮した風味を中和して飲みやすくするのはよいですね!
個人的に、風味の変化をゆっくり感じられそうなロックがよいかと思います。
まとめ
今回は、
新潟を凝縮したお酒!「越乃寒梅 Lagoon」を飲んでみました。
高アルコールでお米の風味がブーストし、濃く凝縮したお酒でした!
ただ、だんだんとスッキリ爽やかになっていき、後味は綺麗に切れる変化を楽しめるお酒です。
最後に日本酒の風味分類を行います。
(日本酒の風味分類の詳細についてははじめにの「日本酒の風味分類について」をご参照ください。)
後々にこの日本酒がどのような風味なのか思い出すのに役に立ってもらえるでしょう。
日本酒には以下のタイプがあります。
- 華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプ
- 昔ながらのお米、乳酸の香りが強いオリジナルタイプ
- 熟成させて熟成香が出てきたエイジングタイプ
今回の「越乃寒梅 Lagoon」は、
華やかなフルーツの香りを持つフルーティタイプとなります。
フルーツの香りは強くはないのですが、お米の香り、熟成香もないため、フルーツの香りを主として、
またアルコール臭が強いため、それを加味して普通に評価しました。
味は、スッキリ爽やかさもありますが、
アルコールの苦み、アルコールでブーストされた濃いお米の風味があり、
炭酸やロックで割るとちょうどよいくらいまで強いので、強いに評価しました。

以上、ご閲覧ありがとうございました。
皆様の今宵のお酒のヒントになれたら幸いです。
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